MIKAと純子のデュオライブat Café銀杏坂が終わりました。
1月22日を最後にいただいていた予定がすべて中止となった2022年。
本音言えば流石に今回ばかりは折れました。
ジャズは動いている!と豪語していた自分が、このコロナ禍でも頑張れてこれた自分が
今回ばかりは八方塞がり。
余力ゼロ近しと感じ、ブッキングが怖くなってしまっていた訳です。
私の場合、スタートから現在に至るまで拠点というものがほぼない。
仙台在住時代はジャズ演奏活動前、ジャズのセッションなどある事も知らずにアルバムをリリースしていただき、活動を開始したわけなので、どこに行っても知り合いはいなかった。
共演をお願いしたら、交通費の計算書とキャンセルポリシーがメールで届いたこともあった。
それは記念に今も保管してある。
完全アウェイだった。
それが18年前。
今は声をかけると”喜んで”と言ってくれる人がいる。これだけでありがたい。
そんなことで、
お客様も集められないのにブッキングのお願いなどできるわけがない心理はどこかに生きている。
そして、歌いたい曲で頭がパンクしそうだった。
ミュージシャンの方々の活動がうらやましくて堪らなかった。とにかく歌いたかった。
そんな気持ちでいたら何だかぽかんと浮かんできた。誰にもというのは、お店にも誰にも迷惑がかからないこと。そして今心で鳴っている曲を歌いたい。
営業的な発想もプロデュースもなし。
普段の生活の中の”ただジャズする”ライブ。
お店をお借りして、私たちが給仕。最低限のものしかメニューにもない。
珈琲・紅茶・酒。
珈琲好きなMIKAと純子の淹れる珈琲。
(二人とも自信あり)
(ここだけは小さくこだわった。良い豆・地元のうまい酒。肌触りの良いタオルのおしぼり。給仕前の手洗い。これ以上考えたら本末転倒になるのでこの点だけこだわった)
マイク・譜面・CD・コーヒー豆・酒をかばんひとつに入れ家を出た。
お客様が来てくれた。
直前まで予約1人から動かなかったけど、最後にお客様が来てくれた。市内から、遠方からも来てくださった。
お客様が笑って、笑顔で、目を閉じて、コップ酒をちびりちびりと呑みながら、コーヒーを飲みながら、それぞれの普段のスタイルでジャズをじっくり聴いてくださった。
なんだこの幸福感は。
自分にげんこつ10ケレベルに反省点は音楽面ではありましたが、止まってはいられない。
前に進まなきゃ。
と確信した日でした。
そして音楽できたことが最高に嬉しい、幸せな日でした。
来月もやります。
普段の生活の中のジャズライブを。
忙しくなったら、給仕、受付手伝ってください。
ジャズだ。